ブリスヴィラ歳時記 波佐見に住まう - 野分 大いなるもの -

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迷走した台風が、波佐見を通過していきました

予想を覆す動きに、人々が翻弄されます


昔、日本では台風の事を、「野分(のわけ)」と呼んでいました

その言葉から想像する景色は、いつもより強い風が、野を分けて吹いていく様・・

そこには、恐れや警戒心よりも、いつもと違う自然の様子に

人々の好奇心を刺激する自然現象の一つとして、先人は捉えていたように感じられます

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台風は、英語のtypoonに漢字を当てて、台風と言われるようになったとのこと

野分という言葉は、源氏物語でも用いられており、風雅な言葉を創造した先人の心のゆとりに、憧れさえ感じます


  大いなる ものが過ぎゆく 野分かな(高浜虚子)


近年の気象には「これまで経験したことがないような」という表現が用いられる時代になりました


台風が野分と感じられる、心にゆとりをもって眺められる自然現象に戻るよう、人類には今、SDGs実践の課題が与えられています

2021.9.21 KANZAアドバイザー 中西 智子